かげおくり

過去を空に送ろう…

私は幸せになれるんだって思いながら　

手をつないだ私たちの影を見つめながら10秒数えた

雲一つない青空を見上げるとぼんやりと浮かび上がる白い影

あの10秒間は私にとって永遠の時間だった…

私はどうすれば君と手をつないで歩けるのかな

君の隣にいる私を望んだ罰が当たったのかな…

理由がどうであれ

人が死んで行くのを嬉しいと見守り続けた私は

幸せを望んだらいけなかったんだ

＊過去の恋愛話です。児童養護施設で育ち、毎日逃げたくて、でも逃げる場所がなかった。
親に捨てられた私は、きっと人よりも愛情に飢えていて人の愛し方も知らなかったんだろう…。

※1度他サイトで完結した話を移動させている為、更新は1日何回も行います。更新通知を設定すると邪魔になるかもしれません。

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