天国の左側


天国の ひだり側





































真っ青な空































緑野を渡る風




















此処は






















































天国の左側











繝jョロニョロ










──────────────
小説/LITTLE SANTA

小説/小さい秋みつけた(短編/完結)

小説/もう一つの太陽(脱稿未定)

小説/天国の左側(中編/脱稿未定)

芥川龍之介―<蜘蛛の糸>に見る精神性と物質性(追記予定)

太宰治─<きりぎりす>に見る現代の死語《清貧》(完結)

太宰治─<人間失格>に見る精神的テロリズム(完結)

村上春樹─<ノルウェイの森>に見る《存在と記憶》(完結)

、おまけ、

──────────────
⇒作品艫激rュー
⇒お気に入り登録
──────────────
LINEで教える
http://mbbook.jp/hiromi13534/
──────────────
──────────────
漱漱漱漱漱漱漱漱
漱漱漱漱漱漱漱漱
漱漱漱漱漱漱漱漱
漱漱漱灌脩漱漱漱
漱漱漱漱漱漱漱漱
漱漱漱漱漱漱漱漱
漱漱漱漱漱漱漱漱


朝、目覚める度に感じるどうしようもない不安は何故なんだろう……。

さっきまで別の世界に居た心がもぎ取られ、この世界で息をしなければならない……
そんな不安と孤独。

それでも太陽は、優しく降り注ぎ、私の身体を照らし始める。

「ようこそこの世界へ!」



大変だ!!
また生まれ変わってる。


人とおしゃべりをしてひとつ……。

切ない恋心に溜め息を吐いてまたひとつ……。

上手に空を飛ぶ鳥に励まされて、いつの間にか微笑んでいたりして………



「やっぱり此処が好き!」



ずっと居られたらいいのに………。












一日が終わる頃、不意に睡魔が訪れる。


「早くこっちにおいでよ?
そこ、もう飽きたでしょ?」…って。



お休み……太陽。



さよなら優しい人たち。



ちょっと行ってくるね?







───明日の朝もう一度、ちゃんと生まれ変われますように……。



















───────。















《優しいひとりぼっち》




もしも君が孤独ならば、人の何倍も風の歌を聴けるはずだよ?




沸き上がる積乱雲。




遠くこだまする雷と、狂い鳴く熊蝉の求愛。




耳を澄ましてごらん?




みんな君に何か言ってる。




あの時は………
そう………




うまくいかなかったね?




だからって塞ぎ込まないで!?




ほんの少し…………




甘えたっていいんだ。




人は、甘えっ放しじゃ生きられない………
飽きるんだよ。



だから…………




今はただ耳を澄ましてればいい………。




みんな君の味方だって分かるから。




僕にはちゃんと見えてる。




かじかむ手をポケットに、白い息を吐きながら、君が笑ってる。




頬っぺたを紅くして、ちょっと猫背に歩く君の姿。




「何があったの?」




君はこう答えるんだ。




「なんにも?
でも……………
みんな大好き!!」
………って。




そう言って目を閉じた君は、何を見てるのかなぁ?




白い砂ぼこりの舞う校庭を眺めながら、下敷きで顔を扇いでる君が居る…………





ほら………

「案外いい夏だった」

…って言ってるよ?






耳を澄ましてごらん?







───みんな君の味方だから。

















《詩人の辞(ことば)》



天国なんて無い…って思ってごらん?
───簡単な事さ。
私たちの下には地獄なんて無いよ?
頭上にはただ、空が広がっているだけ……。

みんなみんな、今日の為だけに生きているのさ!

君は僕を夢見人だって呼ぶかも知れないね?
でも、僕だけじゃないんだ………。
いつか君も僕たちと幸せになれればいいのに………
そんな風に、世界は息づいているんだ…………。





──イマジン(ジョン・レノン)──より














《懺悔》ざんげ



眠る事で、僕は「それ」から逃げました。

働く事で、僕は「それ」から逃げました。

笑う事で、僕は「それ」から逃げました。

食べる事で、僕は「それ」から逃げました。


エスケープ

エスケープ

太陽と駆けっこしてたら、いつの間に、こんなに暗くなって…………


でも、


…………良かった!!


君が側に居て、僕を見ていてくれるから。


「お―――い!!」って、

名前を呼んでくれたから。





懺悔します。


君を愛する事で………




僕は「それ」から逃げました。





















《会話》



「時々思うんだ……」


「何…………」


「ほら、あそこ………」


「だね?
………飛んでる」


「あれって……UFOだよね?」


「あぁ………
見えるんだ…………
………君にも」


「居るの?
……見えない人」


「居るのは見ようとしない人………」


「見たい人には見えるんだ………?」


「それって、見ようとしない人とあんまり変わんないと思うけど………」


「だね…………」


「何?
さっき、なんか言いかけなかった?」


「あっ、それなんだけど………
わたしね?
空を飛んでたの」


「そう………」


「って言っても、足が浮いてるだけなんだけど………
……地面からね?」


「そう………」


「で、時々思うんだけど………」


「うん………」


「あれって夢だったのかな…って」


「違いないさ………
……夢には」


「やっぱりそうなんだ……」


「で、これは夢じゃないと?」


「これ?」


「だから………
………あれ」


「光ってるね?」


「光ってる………」


「見てるのかなぁ?
………こっち」


「かもね………」


「何で出来てるのかなぁ?」


「ここに居てもいい物からさ………」


「チタンとか?」


「分からないけど……
でも、来てるのは“意識”だからね?」


「意識の………
……………乗り物?」


「そう…………
もし君が絵本の住人になりたかったら………
その時に君は、その印刷に見合ったインクから作られるのとおんなじさ……
でも君は色を選んだり線を描いたりはしない……。
───だろ?
そこに在るのは純粋な意識だけ……」


「そっか…………
あの人たち…………
ここに来たい…って思ってくれたんだ?」


「だから…………
………見えてる」


「ねぇ………
また………………
……飛べないかなぁ?
………空」


「無理かもね?」


「駄目?」


「勉強……しちゃったもんね?
………引力の」


「今さら疑っても駄目?」


「かもね?
………信じてるし」






「ねぇ………もう行く?」


「行かないと……」


「また来るね?」


「ありがとう………
お供え物はいいからさぁ………
命日じゃなくて、今度は誕生日にね?」


「それまでに来ちゃ駄目?」


「忙しいからね………
………これでも」


「変なの……………?!」


「だろ?」


















──────────────
作品を通報
──────────────
モバスペBook
──────────────