世話焼き後輩とダメ先輩

高校の野球部から就職先までずっと同じの、ヘタレでダメダメな先輩と、勝手に恩人だと思っている先輩の為にハイスペックの無駄遣いをしまくる後輩と、その周囲の人々のお話。

極秘任務編までは短編、天才と凡才編・激怒編は中編、帰省編は長編です。

しおりを挿入しておくと続きから読めます。

更新情報は蒼色妄想から。
登場人物紹介

後藤要(25)
ゴトウ カナメ
高校時代からの仙道の後輩で、仙道の世話を焼くのが趣味。元野球部員でポジションはショート。
努力の天才であり、努力が実るタイプの天才。現在は有名商社の平社員(営業)でありながら、上層部を裏で操っているらしい。
イケメンで天才でハイスペックなのだが、その能力を恩人(というか片想いの相手)である仙道の為に無駄遣いする事で凡人の中に紛れている、つもり。

仙道充(27)
センドウ ミツル
ヘタレでケチでメタボ予備軍で、強い相手には媚びへつらうが、自分より弱い相手には偉そうにするダメな大人。
高校の野球部から就職先までずっと同じの後輩・後藤をパシリとしてこき使っている筈が、どんなにおちょくられても頼るのは必ず後藤。
野球は下手だが大好き。ポジションはセカンド。

鈴木達也(27)
スズキ タツヤ
通称スーさん。仙道の同級生で、野球部のチームメイト。ポジションはピッチャー。
優しく争いを嫌う性格から中学までずっとレギュラーを獲れなかったが、そのコントロールと趣味で覚えた多彩な変化球は驚異的。
現在は既婚者で二児の父。草野球チームの葉桜スーさんズとして、かつてのチームメイトとゆるーく野球をしている。

佐久間昇(27)
サクマ ノボル
通称クマ。仙道の同級生で野球部のチームメイト。本来のポジションはサードだが、幼馴染みのスーさんの球を受ける為にキャッチャーになった。
大柄で頼れる男だが、口下手で頭を使うのは苦手。とにかくスーさんが好き過ぎる。
現在は建築会社で働き、上司にも部下にも頼られる存在らしい。

後藤環(19)
ゴトウ タマキ
要の妹。テニス部の女子大生。顔も飄々とした雰囲気も兄にそっくり。兄と違って天才ではないと謙遜しているが、腹黒で策士。
どうやら兄が仙道に特別な感情を抱いている事に昔から気付いていた様子で、ちょくちょく余計なお世話を焼いてくる。

玉川栄治(27)
タマガワ エイジ
栄光学園高等部のエースで四番。後藤の元チームメイトで、スーさんとクマと同じ中学。
プライドが高く、我の強いエース様。豪速球を投げる本格派右腕。何度もノーヒットノーラン直前まで行った実力があるが、ランナーが出ると脆い。
せっかちで強引だが、意外と周囲に気を配れる男でもある。現在は社会人野球で活躍しつつ、広報として働いている。

仙道三郎(58)
センドウ サブロウ
充の父。自分より強い者に媚びへつらい、弱い者に威張り散らす、ダメな昭和の父親。
実際はヘタレで甘えん坊な末っ子だったが故に、ベタな父親像を演じていただけらしい。

仙道正子(57)
センドウ マサコ
充の母。夫や姑に色々と我慢を積み重ねていたが、最近は自分の好きなように生き始めた。
息子との仲は意外と良好。

後藤元信(48)
ゴトウ モトノブ
要と環の父。高校時代には『桜城の後藤』として県内でも有名な名捕手だった。理論派で、長男の要にも数々の野球理論や論理的な思考を叩き込んだ。
現在は普通のサラリーマンで、姉さん女房と策士の娘の尻に敷かれている。

後藤綾子(年齢は秘密)
ゴトウ アヤコ
要と環の母。看護師。元陸上部の天才スプリンター。
フィーリング型の天才で、にこにこした若々しい女性だが、後藤家の最終決定権は常に彼女にあるらしい。

草刈恵理(27)
クサカリ エリ
後藤達が勤める商社の受付嬢。男性社員に人気だが、見かけによらず性格は男っぽい。仙道や彼氏の桜井小次郎と同期。
実は腐女子で、いつも一緒な後藤と仙道が付き合ってるんじゃないかと妄想…いや、邪推している。二人の宴会芸を見る為だけに、こっそり営業部の忘年会や花見に潜入する猛者。
その辺は後藤にバレているので、ちょくちょく彼の指令で極秘情報を入手したりしているらしい。スーツリーマンBLの為なら、不可能などない。

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