年上感ゼロな年上彼氏
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わたしは前髪が伸びても自分で切れなくて、切れてもパッツン前髪にするくらいでした。




髪の毛すけない上にパッツンだから、本当に見た感じ、すごく重たい前髪でしたね…




春稀くんはと言うと、しょっちゅう自分で前髪切ってます(笑)




陽菜ちゃんの前髪を切ってあげることもあるらしく、付き合い始めてからら春稀くんに前髪を切ってもらっていました。




ある日、4ヶ月ぶりに春稀くんに前髪を切ってもらうことになって、お風呂に入る前に切ってもらった時のこと。




「前髪切ってあげる」


「やったー、お願いします！」


「(チョキチョキ)」


「(…なんか…嫌な予感がする…)」


「おっけい！短くなったけ幼くなった！かわいい！」


「(鏡を見る) …すきすぎじゃない…？」


「え、そう？」


「すきすぎやん…えー、どうしよ…もう明日から引きこもりかな…」


「そんなことないよ？かわいいよ！」


「やだ(下を向く)」


「かわいいって」


「…(下を向いたまま)」


「梨佳、ごめんね？(抱き締めてくる)」


「…」


「梨佳…？」


「もういいよ」


「…ごめん」





その空気のまま お風呂入ったんですけど、やっぱり前髪が変になったのがショックで、春稀くんには悪いけど、わたしは寝るまでずっと機嫌悪かったです…




春稀くんはいつもお風呂上がりに髪の毛を乾かしてくれるんですけど、その時も私は無言で、ずっと下向いてました。




春稀くんは可愛いって言ってくれるけど、私は納得いかなくて、春稀くんにそんな前髪見られたくなくて下向いてましたね(´・ω・｀)




そんな私にも、春稀くんは髪乾かしてくれたり、アイス持ってきてくれたり、前髪を気にしてる私のために早く前髪が伸びるように育毛剤をつけてくれたり(笑)




何回も「ごめんね」って謝ってくれました。




結局寝るまで私はほぼ無言で、いつもはぎゅーして寝るのに、その日はずっと春稀くんに背を向けて寝ました。




次の日は春稀くんが学校行ってるときに私は起きたんですけど、春稀くんが帰ってきてからはいつも通りに喋りました。




この日以降も「やっぱり前髪かわいいよ！」って言ってくれてました(´・ω・｀)




わたし、あまり人にワガママを言ったり甘えたりしないんですが、春稀くんにはすごく言ってます。




付き合い始めの頃は「もっと甘えて」「もっとワガママ言って」って言われてたんですけど、最近は春稀くんによく「もー、ワガママちゃんやね(笑)」って笑いながら言われます。




普通の人だったら愛想尽かされるくらい面倒くさい性格してるんですけど、春稀くんはそんな私でも「かわいい」「すき」って言ってくれます。




本当に春稀くんって、私には勿体ないくらい良い彼氏なんだなって思います…(；＿；)


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