底辺処理学校
[試験](1/30)
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「んじゃ、今日の授業終わり。くれぐれも、朝言ったこと忘れんなよ」
鴨川は、自分の担当教科である数学の授業を終え、さっさと教室をあとにした。
あの最初のものぐさで適当な印象とは違い、授業での教え方は抜群に上手い。
日本トップクラスの偏差値を誇る我が母校の教師にも勝っているだろう。
(ま、そんなことどうでもいいが…)
そんなことを考えながら席を立つと同時に、ジダイが実智也のところへやってきた。
「やっと終わったな、ミライ呼びに行って帰ろうぜ。…それにしても、遂に始まったな」
「ああ、そうだな…」
実智也はジダイの二つの発言に応えるように、一言呟いた。
中間考査ーーー
一週間後に始まる、高校生の恒例行事。
そしてーーーーーー
ポイントと生命がかかった、運命のサバイバルーーーーーー
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