底辺処理学校
[懸念](1/7)
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「そうか!あんたあの時の奴か!」
実智也の話を聞いて思い出したのだろう、ミライはしきりに頷いている。
「俺もすっかり忘れてたよ。それにしても、また逢う日がくるとはな」
結局、実智也の父親は診察費を貰わないことにしたので、あの後再び会うことは無かったのだ。
実智也は笑いながら短く溜息をつくと
「分かったよ。ジダイには、ミライの気持ちは言わないでおく。でも、先に話はしない」
そう言いながら、校舎の方に視線を移した。
ミライもその方向に目をやる。
その先には、こちらにやって来るジダイの姿が見えた。
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