底辺処理学校
[授業](1/13)
ーーーチュンチュン、チチチ…
窓の外から聞こえてくる雀のさえずりに、代介は閉じていた瞼をゆっくり開けた。
細めた目のその先に、カーテンの隙間から差し込んだ光が掛け布団を照らしているのが見える。
半ば寝ぼけた感じで、時間を確認しようと携帯電話に手を伸ばした瞬間、
ジリリリリリリリリーーーー!!!
就寝前にセットしておいたアラームが、けたたましい音をたてて鳴りだした。
おそらく音量を間違えたのだろうが、おかげでしっかりと目覚めることができた。
アラームの音で意識がはっきりとすると、今度は腹の虫が鳴きだした。
昨晩の夕食の量では、育ち盛りの男子高校生には少し少なかった。
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