ねぇ、笑ってよ
俺の気持ちとサダ子の気持ちと雅の気持ちと正体(1/31)
ベルベットに入ったからといって、特に日常は変わらない。
ただ、隣の北条がウザいくらいベタベタしてくる。
北「ねぇねぇ、ゆきひろぉ～話そうよぉ」
猫撫で声でベタベタしてくる。ウザイ。
幸「俺は話すことない。あ、サダ子ちょっといい？」
サ「……………何？」
幸「化学の課題のここが解らん」教えて
サ「……あ、これ難しいよね。これはね………」
幸「ああ、なるほど。サンキュ」健哉にも教えてくる
幸「………で、こうなんるんだと」
健「…あ、なるほど。解った」
幸「おー。ってあれ？」
健「…何？」
幸「北条とサダ子がいない」
健「…………………」
幸「サダ子はたまに消えるから良いとして、なんで北条も居ないんだ？」いつもクラスから出ないのに
健「……………ヤバイかもよ？」
幸「は？」何が？
健「…北条が幸宏の事好きなのは解る。サダ子も幸宏となら話す。他のクラスメイトとは話さないのに」
幸「お前とも話すじゃん」サダ子
健「…俺から話しかければね。サダ子から話しかけるのは幸宏だけだよ」
幸「……なんだよ。はっきり言えよ」
健「…北条が連れ出したかもよ？」
幸「は？！」
健「…嫌な予感がする。探しに行くよ」
幸「あ、おう！」
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