絶☆対不☆滅!黒髪少女

☆[17 そして☆事件☆は起こった](1/33)
 夕食を終えて、一応またお風呂に入って、寝る準備をしていると、
隆史さんに買ってもらったぬいぐるみが目に入った。
 
 ショッピングバッグから取り出して、抱きしめる。
 
 いやでも思い出してしまう。
 
 この子を抱きしめながら、隆史さんに抱かれたこと……。
 
 自然と涙がこぼれてきた。
 
 嫌だよ……。もう隆史さんに抱いてもらえないなんて……。
 
 初めてだったのに……。
 
 あれが最後になっちゃうの……? 
 
 切な過ぎるよ……。
 
 私はイルカちゃんを抱きしめたまま、ベッドに入った。
 
 ぽろぽろ落ちる涙が、イルカちゃんの生地に染み込んでいく。
 
 強く強くイルカちゃんを抱きしめて、隆史さんを思った。
 
 いつしか私は泣きながら眠りについていた。

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