絶☆対不☆滅!黒髪少女

☆[9 初めて……](1/26)
 金曜日はとてもじゃないけど、学校に行けなかった。


 父親が起こしにきても起き上がれなくて、学校は休むと言った。


 そんな私に、追い討ちをかけるように代金引換の荷物が届く。


 ああ……。頼んでた隆史さんへのプレゼントだ……。


 それは、小さなストラップだった。


 小さいけれど、限定品。


 隆史さんと初めてデートしたときに見たアニメ映画の関連グッズだった。


 これくらいしか、隆史さんの好きなものと言うのが思いつかなかった。


 品物を実際に目にすると、また涙が出てくる。


 隆史さんに喜んでもらいたかった。


 自分が悔しい。情けない。

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