リュークの事件から数日が経ったある日
エマ「姫様?どうかされたのですか?」
夜になり妖魔を狩る為に下界に向かおうとしていた時だった
華夜「…ううん、何でもないわ」
おかしい…魔力を感じられない
不思議に思いながらも下界に降り立つ
嘘でしょ?ここに来ても何も魔力を感じない…今までこんな事なかった
悪魔が動き出してから妖魔達は姿を消すこともあったけど、どうゆうわけかここ数日悪魔はまた姿を消した
でもこんなのおかしい
悪魔も妖魔も感じられないなんて…
柚綺「華夜」
華夜「柚綺!」
柚綺に会うとそんな不安も何処かに飛んでいった
おかしいと思いながらも柚綺と一緒なら安心できた
こんな日もあるのかもしれないなんて私は甘く考えていた
星を眺めながら2人で過ごしていた
こんな事をしていていいのだろうか…
早くルイスを見つけて一族の敵を取らなきゃいけないのに…でもそうなったらなぜか柚綺が遠くに行ってしまいそうで怖かった
自分の中で一族の敵が曖昧になっている気がした
柚綺「華夜、聞いてほしいことがある」
急に柚綺の真剣な表情にドキッとしながらもなんだか胸騒ぎがした
なんとなく…それを聞いちゃいけない気がしたから
柚綺「ずっと言おうと思ってた…俺は……」
妖魔「見つけたぞ華夜姫ぇ!!」
妖魔!?
背後から突然現れ攻撃してきたので咄嗟に避けた
どうゆうこと!?なんで急に妖魔が現れたの!?魔力も感じられなかった…それにあそこまで接近されればいくらなんでも気づく…
天狗…確かあのヤツデを使って火を操る妖魔だったはず…
柚綺「華夜避けろ!!」
火の塊が私を目掛けて飛んでくる
ボーッとしていて反応が遅れた
早く避けなきゃ…!!
……っいつものように動けない!?
柚綺「華夜!!」
避けきれない…!!