その日からの修行は今まで以上に過酷だった
結界はすぐ出来たけど霊力を様々な性質に変化させるなんてとんでもなく難しかった
まず最初の段階からつまずいた
霊力を凝縮させて放つ段階
霊力を固める事は出来たけど凝縮させることが出来なかった
何度も何度も繰り返して時には自分の霊力で手のひらが赤く火傷したような状態の時もあった
つくづく夜光は天才だって思わされる
だけど簡単に出来ることじゃない
きっと夜光も沢山の努力をしたんだろうな
結局霊力を凝縮させるのに半月
それを放てるようになるまで1か月かかった
それが出来るようになったのはやっぱり嬉しかった
だけど傷が治らないうちに毎日続けてたから手のひらは酷い状態
夜光は心配して怪我が治るまでは修行は止めようって言ったけど、少しでも時間が惜しかった私は夜光に内緒でこっそり練習してたら結局見つかって、ひどく怒られた
あの時初めて夜光に怒られてビックリしたけど焦るように心配してくれたのも初めてだった
そんな夜光が嬉しくて、愛おしくてつい口が滑ってしまった
華夜「好き…」
夜光の驚いた顔を見て我に返ったけど遅かった
夜光「華夜今なんて?」
夜光が私の顔を除き混むけど恥ずかしくて顔を合わせられない
だって一人前になったらって決めてたのに…きっと今の私の顔真っ赤
こんな顔夜光に見られたくない
夜光「…俺も好きだよ」
華夜「…え!?夜光今なんて…!?」
思わずビックリして夜光の顔を見るといつもと同じ優しい笑顔で私を見た
夜光「やっとこっち向いたね」
そう言われてまた顔が熱くなる
夜光「嬉しい。華夜から言ってくれるのずっと待ってたんだ」
華夜「え!?それって…なんかずるい…」
夜光「ずるくてもいいよ。今凄く嬉しいから」
夜光が優しく抱き締めると体が思わず跳ねた
華夜「夜光…っ…近い」
夜光「顔真っ赤…本当可愛いね」
華夜「夜光…離して…」
夜光「離してほしい?」
…夜光は優しいけどやっぱり何処か意地悪よね
全部見透かされてるような気分
華夜「離さないで…」
本当に恥ずかしい
自分がこんなことを言うなんて…
夜光「良くできました」
夜光は優しく笑って私の髪に優しくキスをしてくれた
華夜「…っ夜光!?//」
夜光「そんな顔もするんだね。これから覚悟しててね」
あぁ…やっぱり失敗したかも…