僕なりのフクシュウ
[じわり、じわり。](1/8)
他人の身体を使うのは、こんなにも疲れるのか…
そう思った。
腕が重い、脚が重い、瞼を開けるだけで、途轍もない疲労が貯まる気がした。
手の指を動かすだけで、全ての神経が其処に集中してしまい、他の場所を同時に扱うなんて、どれだけの器用さを持ち合わせなければいけないんだろう…
そう思った。
肉体と魂が悲鳴をあげる。
ああ、もう無理か…そう思ったら
僕は、肉体から離れていた。
他人の身体を使ったフクシュウは無理だと、諦める事にした。
少しの時間で、こんな風になっていたら、きっと、僕のフクシュウは何年も掛かってしまう。
それに、僕は地縛霊だから、此処から動けない。
そんな間に、此のクラスの人達は、進級進学をしてしまうだろう。
そうしたら、僕のフクシュウは…
叶わない。
永遠に此処で彷徨うだけ。
地縛霊で浮遊霊なんて…
ただ滑稽なだけじゃないか
そう考えていたら、僕がさっきまで扱っていた肉体に、別の思念が引き寄せられて行った。
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