僕なりのフクシュウ
[暇な時間](1/5)
授業が終わり
教室から誰も居なくなった。

ああ、夕焼けが綺麗だな…
明日も晴れるのか…

誰もいない教室がこんなに静かだとは…

…思わなかったらびっくりだよな…
誰も居ないのに
賑やかだったら、もっと怖い…

台風とかが来てるなら未だしも…

何も無く、賑やかだったら
ゾッとする。

……あー…夜だ
月は三日月だ。

何もすることが無いって暇なんだな。
やけに、時計の音が大きく聞こえる。

暗いけれど、周りは鮮明に見えている。
肉体が無いから、当然ながら眼球も無い。
じゃあ、見えているコレは何なのか
……まあ、その辺を考えると
耳が無いのに、音が聞こえる謎とか
色々考えてしまうから
気にしない事にする。

まだ、夜七時を回った所だった。

此処から動けないし
何もする事無いし
他の地縛霊の人達って
どうやって過ごしてるんだろう

とか、考えてしまった。

「オレはねー」
…昼間に聞こえてきた声が聞こえる。
相変わらず姿は見えない。
「黒板に落書きしてみたりー」
触れないのに!?

「たまに、無機物の物なら触れることがあるんだなーコレが」
チョークが浮遊する。
そして、キレイとは言えない文字が、書かれる。

うえーーーーい

………。
なんと言ったらいいんだろう。
なんで、その言葉(?)を選んだのだろう。

「あ、やば…黒板消し掴めない」
……
どうすんの!?コレ!



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