親友の裏アカを見つけたので復讐しようと思います。
きっかけ(1/17)







「あー、あっつ…」

照りつける日差しに唸り声を出すと、

「ほんとだねぇ」

クスクスと笑いながら共感してくれる親友。


私、真鍋 花桜と親友の朝日 夢花は、かれこれ10年の付き合いである。

小学校低学年から、高校2年生の現在まで、よく喧嘩もしたけれど仲良くやっている。



今日だってほら、夏休み真っ最中なのに文句を言いながらも、

夢花はこうして私の家に来て勉強を教えてくれている。


夢花はできるやつだ。


顔も可愛くて優しくて、何よりおっとりとした性格で、

頭も良いしハイスペック。

残念ながら運動できないし音痴だけど。



でも、私を理解してくれるから、

唯一私を理解してくれているから、私は夢花から離れられない。


執着しちゃってる、のかな。

夢花さえいれば他に何もいらないというか。




そう、思ってたよ。



あのメールが届くまでは。













親友の裏アカを見つけたので復讐しようと思います。

 ―何が真実かなんて分からない―







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