恋
[大輪の花](18/18)
「大丈夫だよ。嫌なこととかじゃない。
瑞樹と優花が大好きって言い合ってたの見て、
父さんと同じ様にあたしも言い合ってたのが
記憶として蘇ってきてさ…込み上げたの。」
そう言いながら、また込み上げそうになる。
「親父さんと?」
「そう…優花と同じくらいの頃かな…。
もっとおっきかったかな…とりあえずね、
お父さん大好き!って言う幼いあたしと
お父さんも大好きだよって言う父さん…
記憶になかったんだけどそんな時間が
あたしにもあったんだなって思ったら
ちょっと泣きそうになってさ。」
あたしが説明すると、三島は嬉しそうに
あたしの頭を撫でながら
「良かった、幸せな思い出やって。
俺ら見て思い出したとか嬉しいわ。」
と目を細める。
「幸せをありがとう、瑞樹。」
あたしはそう言って三島に抱きつく。
「幸せをあげたわけちゃうよ、俺は。
2人で幸せになったんやろ。今は優花も
おって、幸せ倍増しとるし。」
三島はあたしを抱きしめ返してそう言う。
その後あたし達は少し話をした後
どちらからともなく寝落ちた。
寝落ちて、また起きて、変わらぬ日常…
大きな刺激はないが、安定した幸せがある。
三島を見ていると、あたしはホントに
感謝の気持ちでいっぱいになる。
あたしはこの恋を死ぬまで守りたいと思う。
完
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