勇者さんと賢者さん
*[勇者さんと武闘家さん](1/1)
武闘家「…勇者さん…少し聞いて欲しいことがあるんですが。」
勇者「何だ深刻そうだな…。何かあったのか。」
武闘家「…実は、僕皆さんに嘘をついてたんです。」
勇者「隠し事か。やむを得ない事情でもあったのか。」
武闘家「…はい。」
勇者「話してみろ。」
武闘家「実は僕…武闘家ではないんです。」
勇者「何?それじゃ一体お前は何なんだ!」
舞踏家「実は僕は…武闘家ではなく、舞踏家なんです!」
勇者「えっ…?舞踏…家?」
舞踏家「はい。踊る方です。」
舞踏家「…実は僕、武術の経験とかなくて…3歳の頃からバレエをやってきてたんですが、それでは勇者さんのパーティには入れてもらえないと思って。」
勇者「…なるほど。」
舞踏家「ちょっと調子に乗ってたんです。舞踏家も武闘家も同じようなもんだろとか思って、軽い気持ちで書類送ったらなんか通っちゃうし。」
勇者「…」
舞踏家「本当に…すみませんでした!」
勇者「…良いよ。謝らなくて。」
舞踏家「へ?」
勇者「最初はそうだったとしても、今じゃ俺たちの大切な仲間だ。だから許すよ。」
舞踏家「勇者さん…ありが…とう…ございます…!」
勇者「さあ!踊ってみろよ!お前の自慢のステップを見せてくれ!」
舞踏家「はい!ミュージックスタート!」
チャッチャチャッチャ-チャッチャチャッチャ-チャ-チャッチャッチャッチャチャチャ
舞踏家「アル晴レタ日ノ事〜♪」
…
舞踏家「…どうでしょう。勇者さん!」
勇者「…お前は、舞踏家でもない。」
舞踏家「えっ!…では一体僕は何なんですか!」
勇者「お前は…踊り子だ!」
踊り子「そんな!でも、僕たまに舞踏会に行きますよ!」
勇者「踊り子。気付け!それはダンスオフだ!」
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