secret
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「秘密の始まり
」 ((PV:3282))
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「おはようございます凛様。」
「おはよう。」
「朝食の支度が出来ておりますので、
ホールへお越しください。」
「分かった。」
毎朝繰り返される、
事務的なやり取りだった。
それでも私は嬉しかったの。
執事である貴大が
笑顔で声を掛けてくれるから。
彼は私より3つ年上の26歳。
2年前に突然天海家にやって来て
半年後には私専属の執事になった。
少し私の事など紹介します。
天海 凛
23歳。
大手化粧品メーカーの
社長令嬢ってやつで…。
創業…何年だか忘れたけど
父で確か六代目。
私には兄が居るし、
継がなきゃいけないなんて
責任は私には無いけど、
きっと政略結婚するのが運命。
その証拠に最近
頻繁にお見合いをしてる。
別に嫌じゃない。
十代の頃から覚悟してた。
そう思ってた。
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