神田三兄弟の妹
[帰宅](1/17)




そのあとの予定も私は目一杯楽しんで
稜兄のことは考ずに過ごした。



だけど時間は過ぎていくもので。




13日、ついに私たちは帰国した。



帰りは小林ちゃん達とは別れて
蒼兄に車で家まで送ってもらうことに。



少し手前で降ろしてもらう予定。



また稜兄に見られたら、
蒼兄が怒られちゃうから。



「お前荷物多過ぎな」



蒼兄は私の買ったものを
車に積みながら
顔をしかめた。



「そういえば蒼兄にお土産買ってるよ。
はい、これ」



「えっまじ?!
俺なんもなくてごめんな」



「ううん、私のも
大したもんじゃないから。
開けてみて」



私がそう言うと
蒼兄は包みを開け始めた。



出てくるのは現地のなんだか分からない置物。



「こいつグアムでよく見かけたわ〜」



蒼兄は置物を手に取って
楽しそうに笑ってくれた。



捨てられる心配してたけど、
大丈夫そうだ。



「今度お礼するから」



「え〜いいよ、クリスマスに
すごいの貰ったし」



比べ物にならないくらいね、、。



そのお返しが謎の置物って



私普通にやばいな。






- 371 -

前n[*][#]次n
/496 n

⇒しおり挿入


[編集]

[←戻る]