神田三兄弟の妹
[社長と過ごす休日](2/42)
「やだよ〜パーティーなんて。せっかくの休みに緊張して体力使いたくないもん」
私がドアを閉めようとすると、稜兄は物凄い力でこじ開けてくる。
「ヒマちゃん、、そこをなんとかお願いします!」
怖いよこの人!!!
さっきから3回ほどこのやり取りが続いている。
私が断ってドアを閉めようとするたびに
足を挟んできたり、こじ開けてきたり、、
とにかく全然諦めてくれない。
「陽毬お願い!!!」
仔犬のような困った顔をして私に頭を下げる稜兄が、
実は自分の会社の代表取締役だなんて信じがたい。
だけどそんな稜兄のお願いしてくる時の顔に弱い私は結局折れてしまい、
「なんのパーティーなの、何時から?」
とため息混じりに尋ねた。
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