そんなのが、ありなのか
骸そんなのあり?03](2/15)
その店で送別会をな。

若いのが幹事っうから気になって前の日の昼に[竹亭]へな。

頼んだコースを確認し…

俺は前払いで内容を全変更。

特にメインに塩焼きでは無く煮付けにしやがったのが許せん!

阿呆がっ!

無論、焼きは時間が掛かる。

なので同時に出さず、出来た順に出して貰って構わない事にする。

「此処の塩焼きには、それをさせる価値がある。

 私は、そう思っていますからね。

 私の送別会らしいですので、私の好きな様にさせて貰いたいのですよ」

そう告げて、無理を通す。

店側も前金で全額払った客。

しかも高めのコースに替えてだ。

嫌は無かった様で…

そして送別会の日。

[竹亭]2階の広間に集まり送別会を。

そこに何故か、あの男の姿が…

広間に入った瞬間に固まる、俺。

同僚達が俺を訝しく見る。

だが…

派遣されて来た3人も固まる。

そら、そうだ。

俺達の実質的なボス。

大林の姿が、そこにな。

「大林さん…

 どうなされたので?」

そう尋ねると…

「君が良い店の隠し玉を持っていたと聞いてね。

 こんな店があったんだねぇ」

そう言いながら座椅子を立つ。

畳の床を歩き此方へ。

「此方は君に返しておくよ。

 自分の送別会に自費は感心しないねぇ。

 此処は私が出しておいたから」

そんな事を。

いや…

マジか。

此処は大人しく…

「ご馳になります」

そう告げ、頭を下げる。

封筒の膨らみにて事態を察したのだろう。

「我々も?」

驚いた様に。

頷く大林さんに3人が慌てて頭を下げ…

「ご馳走になりますぅ〜」

ってな。

今日参加したヤツはラッキーだよなぁ〜

なにせ食事代がロハ。

そんな事を思いながら席へ。

皆が席に着き支店長が挨拶。

続いて俺もな。

そして今日は大林様の奢りだと告げる。

幹事の若造がオロオロ。

俺、ガン無視。

勝手遣りやがるヤツなど知らん。

んでな。

先ずは酒と先付けなんだが…

此処の自家製豆腐が先ずは出る。

これは定番だな。

「ほぅ。

 これは手造りですかな?」

食べる前から感心する大林。

何故分かる!?

「この色と香り。

 うむ。

 大豆本来の旨味が生きていますね」

味が分かるねぇ。

嬉しいねぇぃ、おい。

「ほんの数滴、醤油を垂らせば味が増しますよ」

そうアドバイス。

俺をチラッと見た後で、大林が数滴程を。

「ほぉう。

 確かに味がより豊かに…

 掛け過ぎは論外ですが、醤油を少々垂らすと味が際立ちますね」

そうな。

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