そんなのが、ありなのか
骸そんなのあり?02](10/10)
間違っても簡単に頷いてはならない。

済し崩し的に話しを進められては堪らんからなっ!

「うん。

 そう言う考えはあるね。

 けど人は…

 生き物は。

 飲食しないと生きて行けない存在さ。

 そして無ければ、自ら絶対に解消出来ない事でもある。

 睡眠欲、排泄欲、性欲…

 欲は色々とあるが、最低限の欲望は己自身で解消できる。

 私は、そう思っているんだ。

 だがね。

 生命に直結する飲食。

 これは糧を得なければ満たされない。

 それだからこそ、人は美食を追い求める。

 そうは思わないかい?」

んな事をな。

「人は食うだけに能わず。

 そんな言葉があったと思うのですがね。

 確かに食は文化なり。

 っと言う言葉もありますが…

 食が全てでは無いですよね。

 文化的な事は、様々ありますし…」

シラッと躱(カワ)す。

大林も俺との会話を楽しみつつ、話題を切り出そうと。

そうは、させたく無い俺。

静かな攻防が続くが…

「それで結局。

 彼に何をさせたいのですかな?」

今迄黙っていた社長が焦(ジ)れた様に告げる。

阿呆か、この社長。

会長様が呆れている。

俺は内心舌打ち。

大林、ニンマリ。

「彼には我が社にて食品部門の仕事をして頂こうと思っていましてね。

 待遇ですが…

 年俸で2千万。

 そちらから彼への退職金を1億5千万として頂きましょう。

 なぁ〜にぃ。

 我が社から補填しますよ。

 話に割り込んだのですから、それ位はして頂きませんとねぇ」

悪魔の笑みだな。

社長様…

可哀想に真っ青。

会長様は渋い顔で社長を見ている。

いや。

あの目は、既に社長様を写していないな。

眼中から消え去ったか。

流石に気の毒か…

「どうせ最終的には、この話で落ち着かせるつもりだったんでしょ?」

そう、大林へ。

大林が、おやっ?っと言った顔に。

「この方を庇うのですかな?」

そうな。

「ウチの支店長に比べたら、なんて無い事だ。

 あれだけの事をしでかして無事なヤツがいるのに、この程度でなぁ」

そう告げると…

会長が興味を持った様だ。

そして支店長の事をブチ撒ける。

あっ!

会長様の額に青筋。

小馬鹿…

ど〜なるんだろ〜ねぇ。

小馬鹿がスケープゴートになり、社長様はお咎め無しとなりそうだ。

良かった、良かった。

目出度し、目出度しっとな。

結局、俺は移籍と決まる。

決まるが…

今の仕事を引き継いでからとなった。

取り敢えずは住処(スミカ)は変えないで良いらしい。

移籍したら、先ずは東南アジアへ研修旅行だとさ。

いや…

何をさせたいんだ、大林さんよ。

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