青春パラダイス
[二学期開始](1/5)
今日は8月31日、夏休み最後の日だった。
目を覚まし時計を見ると、10時を回っていた。
梨沙はとっくに起きてるみたいだ。
俺はベットから出ると、部屋を出て一階に降りて行った。
台所に行くと、お袋が洗い物をしていた。
梨沙は恵美と隣のリビングにいるみたいだ。
クーラーが入っているのか、引き戸は閉まっている。
俺はお袋の後ろから抱き締めて言った。
「おはよう飯」
「おはよう遅かったわね、洗い物したら作るから待ってて」
「わかった、けど昨日可愛かったよ」
と耳元で言った。
「言わないで」
と小さな声で答えた。
「また抱かせてねって言ったら、うんっていったよね」
とまた耳元で言った。
「知らない、今から用意するからリビング行ってなさい、できたら呼ぶから」
「わかった」
と俺は離れて、リビングの引き戸を開け中に入った。
「おはよう梨沙、恵美」
と俺は声をかけた。
二人は同時に「おはよう」
と返してきた。
暫くして「できたわよ」
とお袋に声をかけられキッチンに戻り食事を始めた。
食事をおえて俺は、リビングに戻った。
「今日は恵美は愛ちゃんのとこ行かないのか」
と恵美に声をかけた。
「うんまだわからない」
と答えた。
「今日はお兄ちゃんとお姉ちゃんの三人で遊ぼうか」
と俺は言った。
「うん遊ぼう」
と満面の笑顔で答えた。
「何して遊ぼうか」
と梨沙が言った。
「ババ抜き」
と恵美が言った。
「ババ抜きか、よし今日はジジ抜きにしよう」
「えっジジ抜き」
と恵美は聞いた。
「うんジョーカー使わず、一枚外してするんだよ」
「えっよくわかんない」
と恵美は言う。
俺はジョーカーを抜いて、恵美に言った。
「一枚どれでもいいから抜いてごらん」
「わかった」
と一枚抜いた。
「よし始めようか」
と、トランプを配った。
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