青春パラダイス
[トラックかあちゃん](1/5)
俺は土曜日の2時頃守政の家を訪ねた。

貸していた無敵超人ザンボット3の録音カセットを返して貰うためだ。

テレビの音声が入るラジカセをもってる俺は毎週好きなアニメを録音している。

見逃したから貸してくれと言われ貸していた。

他にもラジオ番組の金曜パックインミュージックも録音して聞いている。

他のアニメも録音して聞いている。

中3のお年玉で買ったのだ。

持ってるのは俺だけで、和真にも貸している。

守政の母政美さんが、玄関に出てきた。

「守政はいないの」
と俺は聞いた。

「うん彼女から電話あって出掛けたわ」

「そうなんだ」
とだけ俺は答えた。
「上がって探してみなよ、守政には後でいっておくから」
と言われた。
俺は二階の守政の部屋に行き、探し始めた。

なかなか見つからない。

守政の母政美さんが、コーラをもって入ってきて声をかけてきた。
「見つかった」

「いや見つからない」

「ごめんね、守政出掛けてちゃて」

「別にいいですよ」

「ねえ守政の彼女ってどんな子なのかな」


「普通におとなしい可愛い子だよ」

「なら安心かな」

「大丈夫ですよ」

「嘉隆君は彼女いないの」

「いないよ」

「梨沙ちゃんはどうなの」

「従妹で幼馴染みだから特に意識してない」
「そっか、これからも親友でいてね」
「わかりました」

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