Cybwarz

[Season 1 Episode 1](1/17)

「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。本学ではサイバーワールドでの戦闘及びめかにずむを...」
東京サイバーワークス大学講堂。2217年度入学式が執り行われていた。
ここは世界中から入学希望者が集う、Cybwarzを専門とした数少ない大学の一つである。
そこにいるのは、全員が戦闘、メカニックすの入学試験に合格した強者であり、皆誇らしい顔つきで式に出席している...数名の例外を抜いては。
「だる。いつまで続くんだよ、この式。とっとと寮行かせてくれ。」
一人足を放り出して座る光輝は、愚痴を溢しながら壇上の理事長を見上げていた。
「帰って寝てぇ。」
「心配しなくてもそろそろ終わるんじゃない？」
突然独り言に返事がきたことに驚いた光輝は、声のした方を向いた。
「そんな驚かなくてもいいんじゃない？入学試験の時にも話したし。」
隣に座っていたのは、見覚えのある高身長の女子だった。
「あ、確かイヴェンソンとかいう...」
「イヴェンソン恋。恋って呼んで。」
彼女は入学試験の時、光輝と同じく高レベルの結果を残していたため、印象に残っていたのだ。
「俺は鬼竜光輝。強い奴だけは忘れないんだ。よろしくな、恋。」
二人が話している間に、入学式は進んでいた。
「例年通り、今年も入学試験の結果を見て新入生の皆さんを3つのクラスに分けました。これから発表しますので、名前を呼ばれた人は起立して壇上に上がってください。」
この話が上がると、新入生席は一気にざわついた。

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