cafe Cendrillon
[衝撃の出会い](1/8)
キキーーッ……ドンッ……ガチャガチャ……バンッ……
「だっ、大丈夫ですかっ?!」
ドッドッドッ……
「あっ……は…はぃ……大丈夫、です。」
「えっと…救急車?…警察?」
「あっ、あのっ。大丈夫です。轢かれたわけじゃないですし。そちらが止まったのとぶつかったのはほぼ同時でしたから。…驚いて転んだだけなので。…こちらも不注意でしたし。」
「…そう、ですか?……でもこちらがもっと気をつけなくてはいけなかったので、車にばかり気を取られて歩行者に注意が足りませんでした。……本当に申し訳ありませんでした。」
「いや……」
「…えと、じゃあ失礼でなければ心ばかりですがお見舞金に…」
とその人は財布を取り出した。
ブランドとかはよくわからないけど良さそうなものだった。
「いや、本当に大丈夫ですから。」
それを受け取っても良かったのだが、何となく上の空で歩いてた自身にも責任はあると思ってしまって貰うのは少し躊躇われた。
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