夢で逢えたら。
[チューリップ](1/4)
彼との出会いは、高校3年。

始めたばかりのバイト先で知り合った二つ年上の大学生。

イケメン金田君に恋をして、フラれても尚騒ぐ私を可哀想に思ったからか、バイトの先輩が「金田も一緒にやっているんだけど」と声をかけてくれた草野球を応援しに行ったのが、出会いでした。


「金田君、かっこいい〜」
「お前、相当好きなのな」

ため息を尽きながらも、隣に座り声をかけてくれる先輩、川野君。

「ここまで、来ると私ストーカー?」
「そうとも言うな」
爽やかスマイルを向けながら、私を突き落とす彼はきっと私の状況を面白がっているに違いない。

それでも、今日も金田君に会えた事に満足してる私は「何とでも言ってくれ」と呟き、試合後の金田君に声をかけようと、彼を探すが。。。

いない?!






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