キミはヤンキーくん。


 ヤンキーくん。 (1/3)




片想いし続けて、2年――…

初めて、キミと同じクラスになれた。

凄く…凄く、嬉しかった。

いつも、目で追いかけるだけの存在のキミが、今じゃ、隣の席。


でも、
同時にキミは"不良"と呼ばれ始めた。

教室にも、たまにしか来なくなった。
来ても、1時間だけ、だった。


制服も、
着崩して、
髪も染めて、
ピアスをして、



皆、キミを怖がりはじめた。


噂も、たくさん流れた。

"薬もやってるらしい"

"連絡先、交換しただけでヤる事が出来るらしい"



きっと、嘘だ。

嘘に決まってる。



キミがそんな事、するわけない。



確かに、キミは少し痩せた。
ボーっとしてる事が多くなった。


でも、薬なんてやってない。

絶対に。


私は、キミを信じる。




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し お り
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