明るい家族
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私は家族とともに暮らしている。
お父さんがいて、お母さんがいて、妹がいる。
四人家族だ。

お母さんは料理が上手で、
お父さんは少し太っていて、
妹はいつでも活発に動き回る。

電気に関して、
私はお金の無駄遣いをすると
むなしい罪悪感しか残らないことを知ったので
無理に明るい家を作ろうとはしなかった。

蒲原が照明にタイマー機能をつけて残した。
それは、私が帰宅したときに
いつでも家族が出迎えてくれるように
との配慮だった。

悔しいが、
そのタイマーだけは使わせてもらった。

ただし、
帰宅する十分前から点灯するように設定して、
なるべく消費電力を減らした。



近所の人たちは
焼けたはずの家が
まったく同じ外観で再建されたことに、
驚きよりむしろ恐怖を感じていた。

夕方になると
人気のないはずの家から明かりが漏れて、
しかも何かの気配がするので、
周囲の人たちは相当気味悪がっていた。

私が一歩外に出ると、
住民たちは奇妙な目で私のことを盗み見た。



どんなうわさをされようと、
後ろ指を指されようと、
私には帰ればうちがある。

辛いことは家族に話せばそれでいい。
家族は何の支障もなく、
日々を過ごしていった。



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