苦しい 3/3
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末吉サイド〜〜
俺にとっては地獄のような会話で盛り上がる会議室。
俺は2人の曲を聴いて嫉妬した。
こんな声を西島は引き出して、西島のおかげで新しい宇野ちゃんの魅力に気づけた事が悔しかった。
ふと、俺を見つめる千晃と目が合う。
末『ん?』
アイコンタクトで千晃に問いかけると
伊『ううん』
何でも無いとでも言うみたいに横に首をふる千晃。
そんな中、未だ地獄の会話は続いていた。その度に真っ赤にした顔で宇野ちゃんが騒ぐ。たまらないな。。
伊『すいません!ちょっとドリンク休憩挟んでいいですかー?』
ス『いいよー。それ終わったらグループ交際の細かい設定つけていこう』
伊『ねぇ秀ちゃん!下のスタバまで付き合ってよー!缶コーヒーじゃなくて美味しいやつが飲みたい』
末『はぁ?ダルイわ。スタバなら真司郎についてってもらえやー』
伊『いや、秀ちゃんがいい。ダンスの振り付けの事で確認もあるし』
んー、まぁいいか。俺もついでに買おう。千晃と2人で会議室を出た瞬間、千晃が真顔で
伊『無理やりゴメンネ。なんか秀ちゃん苦しそうで見てらんなかったよ』
はっ!!マズイ。千晃には、バレてるのか?なんてドキドキしながら
末『何のこと?』
ポーカーフェイスを装う。
伊『秀ちゃんだから言うね。私もね、真ちゃんが好きなの。だから見てたら分かるよ。』
ハハハ。これは参った。もう隠すのは無理だ。千晃が自分の気持ちを言ってくれてまで俺を心配してくれて、なんか嘘を付くのも馬鹿らしくなってしまった。
末『そっか(笑)バレてたんだな。困ったよな。メンバーを好きとか、フラれるにしても付き合えたとしても何かと問題アリだし。。告白も出来ないような相手。。』
伊『。。。けどさ、ウチらの繋がりってそんな簡単に壊れないよ。もし気持ちがバレたり、抑えきれなくなったりしても、大丈夫だよ。フラれても人間関係終わらないし、気まずくならない。つき合えたら応援してくれる。私はそう思ってたいな』
末(千晃ってこんなに強い子だったっけ。。?)
末『そうだな!まぁウジウジしても変わらんし。千晃も頑張れよ。ありがとな』
伊『さっき秀ちゃんに言った言葉、そのまま自分に言い聞かせてるみたいなもんだけど(笑)』
末『よし、スタバの期間限定のヤツ飲も!!』
伊『うん!奢ってーーー(笑)』
千晃にバレた時にはヤバイと思ったけど、話したらラクになった。
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