◎ぬいぐるみと悪魔(1/7) とある夜。 黒い男は、この街で一番空に近いビルの上から、静かに街を見下ろしていた。 空は曇り、風が強い。 そんな中、男は黒いマントを風に靡かせ、微動だにしない。 「……あの天使、絶対に許さない……」 男はそう呟いて闇へ消えた。