given names(1/12)
[澄川ちゃん発見]
届いたメッセージと共に音を立てて開いたドアに目を向けると、メッセージの送り主が笑っている。
メッセージ送る必要ある?
昼休み、少し離れたところで騒いでる声が聞こえてくる。
それに鬱陶しさを感じながら椅子の上に横になって目を閉じる。
「ちゅーするよー?」
「冗談いらないから」
「ちぇー」
椅子の近くの床に腰を下ろして、私をじーっと見てはにこにこしてる。
なんなのやめてよ、あ、今通知来た。
住吉のらしく、スマホを取り出して慣れた手付きで返信を打っている。
休み時間に返信とかあんまりしない人なのに、誰だろう。珍しい。