どうも三十路前にモテ期がきましたちかこです。
[まひろも本気](1/13)
里中にカレーを届けてやっと一週間。
待ちに待った週末。
なんか、久しぶりに一週間が長かった気がする。
里中とは、職場でももちろん会うけれどまたそれとは違う。
なんてたって2人きりでご飯なんてまるで、まるで。
デートみたいじゃない。
今日の仕事中、少しだけ喋る隙があった時に里中が私に今日ですねと小声で言った。
その微笑みの破壊力たるやなんたるや。。
1日中心臓が潰れるかと思った。。。
家へ帰ったらすぐにお風呂へ入って着替えて、、里中を迎えに行こう。
里中は免許は持っているが車はまだ持っていない。
迎えにくると言ってくれたが気持ちだけで充分嬉しかった。
今日は私が現場に行っていたので帰りがいつもより遅くなってしまった。
急いで帰ろうと車に向かう。
いつもは歩いて出勤するが今日は早く家に帰るために車で出社したのだ。
「クリームシチュー、クリームシチュー、、」
小走りで鼻歌混じりで車に乗り込もうとすると後ろから声が聞こえた。
「あの!すいません。ちょっといいですか。」
ゆっくりこっちに近づいてくる女の子。
あやねちゃんだ。
「ずっと近くの公園であなたが仕事終わるの待ってたんです。」
なんであやねちゃんが私を、、?
里中じゃなくて、、?
私はイマイチ状況が分からず曖昧な返事しかできない。
「え、と、、久しぶりだね。どうしたの?」
こないだの里中のお別れパーティーの時以来あやねちゃんとは直接会っていない。
あやねちゃんは少し気難しそうな顔をして俯く。
「私、実は里ちゃんと付き合う事になったんで、 これから邪魔しないでもらって良いですか?」
あやねちゃんの思わぬ報告に心臓がドクンドクンと嫌な音で騒ぎ出す。
頭が全くあやねちゃんの発言ついていかない。
いや、落ち着けちか子。
今日は里中に、ちゃんと今日ですねって言われたじゃない。
里中の口からはそんな事一言も聞いてない。
「それは、おめでとう。
でも今日は里中と晩御飯一緒に食べる約束してあるからそれだけは、それだけは行かしてほしい。 」
あやねちゃんがすかさず怪訝な顔になる。
「ちゃんと里中の口から聞きたいの。
聞いたらちゃんと2人の事は邪魔しないって約束する。
でも今日だけは許してほしい。」
里中の口からちゃんと聞かなければ。
納得できない。
諦めだってつかない。
もしかするとこないだの里中が言いかけていた事もあやねちゃんの事だったのかもしれない。
でも、そうだとしても、ちゃんと里中の口から聞くまでは少し信じられない。
あやねちゃんがダメだと却下の返事をする前にぺこりと頭を下げてから急いで車に乗り込む。
ちょっと待ちなさいよという後ろからの大声に小さい声でごめんと呟いた。
私も本気なの。
今日だけだから。
家に帰ってからは無心で準備をしてオシャレをして里中のマンションに向かった。
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