どうも三十路前にモテ期がきましたちかこです。

[タバコの臭い](1/10)

夜中に目が覚める。

あれ私確か河川敷でななちゃんとの決闘があって、、どうなったんだっけ。。

「っっっっっつぁぁぁあああ！！」

なに！おでこ凄い痛いなにこれ！！

めちゃくちゃなんかツノでも生えてきそうなくらい痛い、、、。

そういえば私昨日合計3回も頭突きかましたんだった。。

色々あって疲れて寝てたんだな。

ぼーっとする頭をブンブンと振ってもう一回眠りにつこうとする自分を必死に止める。

「だめだ。仕事だしお風呂入んないと。」

気だるい体にムチを打って布団からでる。

布団から出た瞬間ある臭いが鼻をつく。

私の大嫌いな臭い。

「タバコの臭いがする。」

まひろめ。私が寝てるのをいいことに吸いやがったな。。

もうタバコはずっとやめたとか言ってたくせに。。

ふとケータイをみるとななちゃんからメッセージが来ていた。

【今日は色々お騒がせしてすいませんでした。私恋すると周り見えなくなって突っ走っちゃうタイプで。。
ちか子さんのおかげで目覚めたんですけど、、笑
確かちか子さん脱脂綿フェチでしたよね。
今度お詫びに脱脂綿奢らせてください。】

ぶっ、、

思わず脱脂綿のくだりで吹き出してしまった。
なんで私と里中が付き合ってない事には鋭く勘付いたのにそこめちゃくちゃ信じちゃうの。。
しかも脱脂綿奢るってなんだよ。

それにしても脱脂綿奢るくらいじゃ済まないくらい突っ走りすぎだてたよバカタレ。。。
いやこっちも悪いんだけども。。

とんだ人騒がせだな、ななちゃんも。。

でもまあ反省はしてるみたいだし。

【今回はお互い様って事で！脱脂綿はいいから笑
また今度飲みに行くの付き合ってね。私めちゃくちゃお酒強いよ。】

それだけ返信をしてお風呂に旅立つ。

早くこのタバコの臭いから逃れたい。

実を言うとタバコの臭いは別に嫌いではない。
くさいとは思うけど。

タバコの臭いをかぐと嫌な事を思い出すから嫌なんだ。

「神崎さん。」

深夜の脱衣所でぽろっと口から名前と一緒に涙が溢れた。

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