これでも、生徒会副会長なんですよ!

プロローグ(1/1)






昔、母さんに言われた。



『あなたは、私と同じ生き方をすると思うわ』



小学生の俺には、母さんが言っている意味が理解でくなくて、首を傾げてた。



『あなたは私によく似てしまったから。でもね……』



と母さんは続けた。



『もし、あなたが満足出来る行き方をするなら、私はどんな将来を歩んでも良いと思うの』



真剣だった表情は、優しい笑顔になる。

俺は母さんに撫でて貰っていて、それがとても暖かくて嬉しかったのを覚えている。


『だからね……──』


次に母さんが言った言葉は良く覚えている。とても、印象的だったから。



母さんは渡り鳥みたいな人だから、昔の俺には分からなくても、今なら母さんの生き方の意味も気持ちも分かる。



だから、母さんが最後に言った言葉は絶対に忘れないように、心の中に刻みつけている。





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