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「失礼します…」


数回ノックをして保健室の扉を開くと
白衣を着た男が、視界に入った。
昼休みだからか他に人はいなくて。

目が合うとにっこりと微笑まれた。


実は保健室に来るのは今日が初めて
だったりする。

今まで多少の怪我をしたり体調が悪くても
行く事はなかった。
理由は、大島達がサボるのにここを使って
いると聞いたからだ。
運悪く鉢合わせなんかしたら最悪だし。


だから、保健の先生が男だと思わなかった。


というか……先生、だよね。


随分と若く見えるけど。
いやでも白衣着ているし、生徒ではないよね。



「すみません、シャツ借りれますか」


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