◯◯なので死にます
[2 計画](1/1)



「あ!さっちゃん!」



教室に戻ると
沙羅が走り寄って来た。



「大丈夫だった!?保健室見に行ったけどいないから心配したよ〜〜どこにいたの?」




そう言って目に涙を溜める沙羅は本当に小動物みたい。




「ちょっと気分悪くて屋上で風に当たってたの。大丈夫、ありがと」




そう言って微笑んだ。




本当は、死ぬつもりだったんだけどね。




もっと、最高の死を、


わたしにふさわしい死を探さなきゃ。





「ねえ沙羅。もし死ぬなら、どうやって死にたい?」




サンドイッチを頬張っていた沙羅の目がまん丸に見開かれる。




「ッ!?ケホッケホッ……な、なんで急にそんなこと言うの!?怖いよさっちゃん




怖い?死ぬのって怖いことだっけ。




「んー、昨日テレビでやっててね。気になったの。」




嘘だけど。





「うーん、沙羅は……沙羅はさっちゃんと一緒に死にたいなっ!最後まで一緒にいたいっ」





ゾクッ





可愛らしい発言のはずなのに


なぜか沙羅の目が笑ってない気がして背筋が凍った。




わたし疲れてるなあ

















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