WHITE HEART
[ 任務](1/9)
今日の朝は奇妙な事に、俺は早く起きてしまった。
いつもならモーニングコールベティちゃんのお世話になるのだが…。
「おかしい…。」
とは思うものの、損をした気分にはならない。
台所へ立ち、おもむろに野菜たちを切り刻む。
男の朝飯。
悍ましい姿のみそ汁、そして好物の卵かけご飯が小さなテールブに並ぶ。
まあ、長年の友とゆう事もあり、まずさを感じなくなってしまった。
さらりと口へ流し込む。
『ピーンポーン』
お願いだから、30歳のおじさんの優雅な食事を邪魔しないでくれと言いたい。
『ピーンポーン』
思い腰を上げ、玄関のドアを開ける。
「あら、才崎さん!!
もう起きてらしたの?」
大屋さん。
気が強い女性と言うだけでは足りないだろうか…。
「はい、まあ…珍しく…。」
「じゃあ、そんな才崎さんに…」
「?」
「作りすぎちゃったからおすそ分け。」
と、大屋さんがくれたのは肉じゃがだった。
はっきり言って見た目はかなり良い。
思わずジャガ芋を一つ口に入れる。
「まあ、行儀の悪い。」
な、なんだこれは!!
肉じゃがなのかこれは!!
「う、うますぎる…」
「やあねーもお〜」
大屋さんは俺の肩をバシバシ叩きながら「早起きのご褒美」と言った。
「じゃ、わたしはこれで。
才崎さん、早く奥さん見つけた方がいいわよ♪
それじゃあ〜」
「ははは…」
余計なお世話だ。
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