忘れ者
・∇其の弐(1/7)



あれから10年が経った。



私は高校に進学した。



母は夜の仕事をして、父はギャンブルだのパチンコだので遊び歩いていた。



優香の仏壇に手を合わせ、今日の出来事を話すのが私の日課。



今の私と写真の優香は本当に良く似ている。



薄茶色でストレートのロングヘアーに白い肌に赤い唇。



優香は生きていれば中学3年生、受験におわれていたんだろうなぁ…。



彼氏とか連れてきて、のろけや相談聞いたり勉強でわかんないところ教えたり…。



休日はお洒落して出掛けて買い物して…。



そんなことを考えていると突然家の電話が鳴った。


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