謎だらけ
[逃亡生活1日目](1/5)
私の家に着いた。
実家暮らしなので、普段は両親や兄弟がいるのだが、今日に限って居なかった。
私「すぐに支度します。ここで待っててください。」
男性をリビングに通す。
待っててくれている間に支度をする。
(支度って言っても…何を持って行けば…)
私は考えた結果、そんなに持っていけないだろうと少ない荷物になるように頑張った。
リビングへ向かう。
私「お待たせしました。」
男性「うん、じゃぁ行くか。」
私「はい。あっ、置き手紙だけさせてください。」
私は紙に
少しの間、出張で家を空けます。
とだけ書いた。
男性「書けたか?行くぞ。」
私「…はい。」
(今度この家に帰ってくるのはいつになるんだろう。)
男性「思ったんだけど。」
私「はい?」
男性「なんでも屋に出張とかあんのか?」
私「んー…あるんじゃないですか?なんでも屋ですし。」
男性「そっか。俺、出張とかしたことねえや。」
私「私もですよ。」
男性「…お前、面白いな。」
(笑われてしまった!というか、この人の笑顔、初めて見た。あっ、そういえば名前!聞くべき…かな?こんなに話してるのに、なんで聞いてないんだ、私!)
そんなことを考えながら俯いて歩いてた。
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