[求める](1/17)
翌日、拓也とはとっくにバイバイしていたけれど、大和くんと顔を合わせたくなくて、10時半を過ぎるまでは適当に時間を潰して過ごした。
朝から怒られるの、イヤ。
スマホの電源は今回も落としていた。
そうじゃなきゃ、気になってしまうから。
電源を入れ、チェックすると、案の定。
【俺は小鳥遊を家に送ってきたけど。
菜緒はどうすんの?】
その、30分後くらいには。
【菜緒がそういうことすんなら、
俺も菜緒と同じことする。】
なんじゃあ、これ。脅し?
それ以降は特にきていなかった。
どこかの女の人と遊んでいたのかもね。
別にいいよ。なんのことはない。
私と同じ。単なるセックスフレンドの1人。
10時半をようやく回り、私はマンションの2001号室に帰宅した。
「わぁっ!!」
びっくりしすぎて心臓が止まるかと思った。
リビングのソファーに大和くんが足を組んで座っていたから。
- 154 -
⇦前へ ⁑ 次へ⇨
⇒しおり挿入
⇒作品レビュー
⇒モバスペBook
[
編集]
←戻る