ファシネーション

〈第2章〉[彼女](1/19)


翌日は木曜日。私は早速のお休み。
今までだったら寝たいだけ寝ていたけれど。


もう、そういうわけにはいかない。
大和くんの朝ごはん、作らなくちゃ。


ほかほかのご飯に熱々のお味噌汁。大和くんは幸せそうに全てを平らげた。


こうして喜んでくれるなら、眠い目をこすってでも作った甲斐がある。



「いーなー。俺も菜緒ちゃんと休みてー」


「大和くんは明日休みでしょ。頑張って」


「あ、俺さ、今夜上司と飲み行ってくんだった。だから帰り遅くなる」


「そうなんだ。分かった」



よし、今夜はさっさと眠りにつこう。


心に誓いながらスマホをチェック。
藍からLINEが来ている。



【やっほ✌あれからどう?】



そういえば、藍とは結婚が決まってすぐ以来だったっけ。


毎日がドタバタで、連絡するとかそういう余裕、考えてみればほとんど無かったな。



【昨日入籍した!
順調に振り回されてるよー💦】


【めっちゃ話ききたい😂いつ会えそう?】


【今日は休みだよ!
休みは月曜日と木曜日と、たまに日曜日!】


【まじ!今日の夜空いてる?】


【空いてる!】


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