奇妙な友達 2nd
[旧トンネルの中](1/11)
Fは軽々とロープを使い積まれたブロックの上へ。
そして軽々とブロックをトンネルの内側へと降りた。
へぇ〜昔となんもかわらんね。中も族の落書きだらけや。
この人は怖くないのかな。
思いだした。彼は自分の目に見えていないものは一切信じない。
夢やロマンなんか彼には関係がない。
とりあえず私とSもブロックの上に。
私が先に登ったが、そのころにはFはトンネルの真ん中位まで歩いていた。
なあ〜なんもないから戻っていいかい?
Fののんびりとした声がトンネルの中に響く。
まだ動画も撮ってないからもう少し!
『ハァー』
ん??
隣にいたSをみる。
Sも私をみていた。
今のため息みたいの聞いた?
今のなんだ?
Sも不思議な顔をしている。
ため息ついたの誰や?ため息つきたいのは生贄になってる俺や!
Fにも聞こえていたみたい。
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