奇妙な友達 2nd
[旧トンネルの中](1/11)
Fは軽々とロープを使い積まれたブロックの上へ。
そして軽々とブロックをトンネルの内側へと降りた。

へぇ〜昔となんもかわらんね。中も族の落書きだらけや。

この人は怖くないのかな。

思いだした。彼は自分の目に見えていないものは一切信じない。
夢やロマンなんか彼には関係がない。

とりあえず私とSもブロックの上に。
私が先に登ったが、そのころにはFはトンネルの真ん中位まで歩いていた。
なあ〜なんもないから戻っていいかい?

Fののんびりとした声がトンネルの中に響く。

まだ動画も撮ってないからもう少し!

『ハァー』

ん??
隣にいたSをみる。
Sも私をみていた。

今のため息みたいの聞いた?
今のなんだ?

Sも不思議な顔をしている。

ため息ついたの誰や?ため息つきたいのは生贄になってる俺や!

Fにも聞こえていたみたい。


- 106 -

前n[*][#]次n
/216 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]