雅とトーヤと、そして、俺と
3人で暮らし始めて、一ヶ月が過ぎた
前みたいに雑用だけじゃなく、
色々な仕事を押し付けて…じゃなくて、
任される様になって来た。
トーヤは、近くにある、喫茶店で働き出した。
前は、雅が迎えに来たら、その時点で帰れたけど、今は、後片付けをしてから帰らなければいけないから、雅よりも、遅く帰る。
トーヤは、雅よりも先に帰っていて、ご飯作ったり、掃除したりしてる。
「煌李さん、チラシ配りお願いします」
チラシの束を渡される
『ああ、う…じゃなくて、はい、解りました』
仕事場の上司にタメ口を話してはダメ。
耳にタコができるくらい言われた。
俺はチラシの束を手に、外に出た。
前みたいにではないけど、チラシはかなり早く、無くなる。
ふと、空を見上げると、真っ白い月が、空に浮かんでいた。
…昼でも月が見れる事あるんだな…
何だか得した気分だ。
『新商品入荷しましたー』
そう言いながら、チラシを配る。
早く雅に伝えたい。
今日一日の事。
まだ、仕事は、終わらないけど。