蒼い月の下、君と出逢う
[貴女が僕の御主人様](1/8)
目覚めると
朝だった。

ズキズキと頭が痛む。

(昨日…
お酒呑んだ?)

ベッドから降り、リビングに向かう
すると見慣れない服が
沢山あった。


(…何、此…しかも、男物の…)

キッチンに向かうと、美味しそうな香りが鼻をくすぐる

キッチンの扉を開けると、見た事のない男の人の後ろ姿があった。

私の気配に気付いたのか、彼は、ゆっくりと振り返る。

『あ…おはようございます。此が準備出来たら、起こしに向かう予定だったのですが…』

綺麗な笑顔で、そう言われる

「あの…誰」
『ああ…申し遅れました。僕の名前は、灯る夜と書いて、灯夜と申します。本日より、雅様の執事として派遣されて参りました』

「執事!?」
確かに、よく見ると、執事っぽい服装だ…
可愛らしい兎の刺繍がしてあるエプロンしてるけど…

「派遣って!私依頼してないけど?」

『そう…ですか?では、誰か雅様のお知り合いの方が…』

「いや…執事雇えるような知り合い居ないし」
『…そうなのですか…あ!!ですが、此方はお召し上がり下さい。』

灯夜と名乗る、美少年は、出来立てのオムレツを、リビングに運び、そう言った。

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