蒼い月の下、君と出逢う
[君を想う、我自立す](1/11)
煌李side



「…何をしているんですか」
桐生さんの店でウロウロしている、煌李。

『何って別に何も』
「……今日は雅さんは御一緒では無いのですか?」
『雅は仕事』
「そうなんですか」
沈黙

「…鍵は掛けて来たんですよね?」
『ん』
ゴソゴソとTシャツの下から、首から下げて居たチェーンに通された、鍵を見せた。
『合い鍵だって』
「そうですか」
微笑む、桐生さん。

『あ!そうだ!気になってた事があるんだ。何か知らねえ?』
「…気になってた事?」
『今日、此処に来るまでに、何人かの人に、ぶろぐ見ましたって言われたんだけ』
「あ〜あ〜っ!!今日は忙しくなりそうですね」

……急に忙しそうに動く。
『何か知って』
「知りませんよ〜何も」

[怪しい…ぶろぐって確か…]

煌李回想中

雅がパソコンを見て、笑ってる
『…?どうかした?』

「友達のブログ見てたの」
『ぶろぐ?』
「ん〜…色んな人に発信する日記…かな?」
『へー???』
よくは解っていない。

回想終わり


[俺、ぶろぐ、やってない

雅も、やってないって言ってた]

じー………
桐生さんを見続ける。

『何か視線が痛いですね…はあ…』

桐生さんは、煌李を見る、そして観念したと言う様に、話し始めた。

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