相楽さんの言う通り!
[番外編 王子の恋](15/15)
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
しばらくして。
「聞いてよぉおお聞いてよっ!!蓮!!相楽さんってばひどいの!!コミケまで日がないのに、全部ボツにして。」
保兄と仲直りした美華は、私に泣きついていた。
こうして、愚痴を聞くのが役目になっている。
「可哀想に……何か手伝えることはある?」
「あるっ!あるっ!!一緒にネタ集めにいくの手伝ってー!」
「了解。お姫様」
最近みんなの言う王子キャラとやらも好きな時にしか出さないようにしていた。
もはや癖に近いからしょっちゅうでてはくるけれど、前よりも苦痛じゃない。
女の子にキャーキャー言われるのも悪くないし、男の悔しそうな顔も割と好き。
美華が幸せそうにしてると私も嬉しくて、また恋したいなぁなんて言う気にもなる。
でも多分もう女を好きになることはないだろう。
「また美空とコソコソ話?みぃちゃん」
「うわっ!またでた!!保くん!」
「ひどい…俺と美空で扱いが違う…」
「当たり前だよっ!私と蓮は心友なんだから。」
美華以上の人が現れるはずもないし。
「…悪いね。保。大切なものを切ったら出直してきな」
「……ドヤ顔でとんでもないことを言うな。」
彼女と顔を合わせて笑えば今日もまた幸せで、恋していた時の気持ちは徐々に薄れていた。
だってそれ以上に大切な関係を手に入れたから。そして私は、それをずっと壊すつもりはない。
「……あーあ…まもにぃにフラれたら俺のところに来てほしいのに」
「残念……そしたら美華は私と付き合う予定だから」
「女のくせに」
「女でもいい。蓮なら」
「み、みぃちゃん真顔でひどっ!!」
心友なんてこそばゆいけど、彼氏と同じくらい素敵な響きだなと思うのは私だけだろうか……
でもきっと、このポジションは誰にも奪えない。
私の特等席だから。
王子の恋
それこそ本物の純愛かも。
終わり。
- 223 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
[←戻る]