相楽さんの言う通り!
[癒しが消えた日](1/13)
女というものは裏の顔をもっている生き物だと私は思う。
「美華(みか)ー!お弁当持った?」
「いつもありがとう。お母さん。いってきます」
「気をつけてな。」
「お父さんもね。いってきます」
紫水 美華(しすいみか)
私は教師の父と看護師の母の間に生まれた
厳しい家庭環境で育てられたわけではないし、かといって甘やかされたわけでもない。
「美華ちゃんおはよー」
「おはよう。」
そこそこいい友達に恵まれ
「紫水…ノート見せて頼む」
「もう。仕方ないなぁ」
そこそこ男子とも絡みがあり
「美華テスト85点じゃん!やばい!」
そこそこ勉強もできるし
「紫水のテニスのフォーム綺麗だよな」
そこそこ運動もできる。
「この前告白されたのどうしたの?美華」
「…んー…いまはそんな気になれなくて…」
人並みにはモテるし
「…美華ちゃんに会えないの寂しい」
「私も先輩に会えないの寂しいです」
先輩には可愛がられ
「紫水先輩ー!!聞いてください!彼氏が!」
「よしよし。ワクドでも行こうか」
後輩には慕われていると思う。
特別な才能があるわけではないけれど、今まで生きてきて
「美華ってほんと素敵だよね。人生の勝ち組って感じ」
紫水 美華にマイナスイメージがついたことはない。
「…そう??でも彼氏できないよ。」
「できないんじゃなくて作らないんでしょ!!そういう純粋な所も良いんだよ!!」
周りが作り上げた”美華”
べつにそれが悪いわけじゃないし、うまくその自分と付き合っているけれどみんな知らない
本当の私のことなんか。
そしてこれからも…
誰かに知られることはないだろう。
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