紅を纏った女剣士

[序章](1/1)








少女は走る

師を追い掛け、ひたすら走る



「師匠!師匠ッ!!」



師匠と呼ばれる男は振り返らず
そして立ち止まる事なく歩き続ける



「どうして、どうして
らんを連れて行っては
下さらないんですか?」



やっと立ち止まり、
振り向いたかと思えば
男の言葉は容赦なく
少女を突き刺す

その言葉は少女にとって、
一番聞きたくない言葉だった





「それはお前が女だからだ。」










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