猫屋敷が僕の下僕…んん、僕の仲間になって1週間が経った。彼女は中々使える。僕がちょっと声をかければ、すぐに望む事をしてくれるのだ。
「猫屋敷、お茶」
「どうぞですにゃお嬢様」
猫屋敷はお茶を入れたカップを運んできて、僕の目の前に置いた。
「うむ」
静かにカップを手に取り、一口飲む。うん、美味い。どこぞの童貞とは一味違う。
「かごめ」
まさか猫屋敷がここまで使えるやつだったとは思わなかった。電波だし、脳へ行く栄養が全て胸に行ってしまったのかと思っていたが…あんな形でも案外頭は回るみたいだ。奇数ページの作者の作品にも巨乳嫁キャラがいるが…うん、キャラ被らなくて良かったな猫屋敷。あの人は素晴らしく母性ある女性だが、お前のように理数系は得意じゃないぞ。
「おいこらかごめ」
さて、この間猫屋敷が入手してきた情報でも見てみるか。1週間前に読み取った事も気になるし。
「おい!かごめ!」
にしても、前の章は猫屋敷を仲間にするって言うのが少し強引過ぎた気もしたが……まぁ、君達読者は早い展開を望んでいるだろうから、いい感じに話は進んだかな。美少女キャラが増えて嬉しいだろ?一番の美少女は僕だが。
「かごめ!」
あの後、結局また思考を読み取ろうとしても、すぐにマイナス思考になって読み取れなかったのが残念だったが…まぁ、支障はないだろう。
「おい!」
……はぁ。どうやらゴミ屑童貞が騒がしいようだ。
「なんだい?部屋の隅で括り付けられている童貞翼君」
「誰が童貞だっての!いいから拘束解けよ!」
今、僕の部屋の隅では、翼君が雁字搦めにされて拘束されている。動かせるのは首と指くらいかな?
それでは、お話らしく数時間前に遡る…みたいな事を言ってみようか。